検索

命の重さ

最終更新: 10月10日

飼い主のいない猫の問題に関わるようになってから、「命の重さ、っていったい何だろう」と、ずっと考え、自分の心の動きを観察し、あるいは想像してきました。

率直に書きますと、私にとっての命の重さは、みんな平等なのではなく、以下のような感じです。


最も大切なのは、息子の命です。

息子とほぼ同じくらい大切なのは、女房の命です。

つぎに、実家の両親や女房の母親の命です。

つぎに、妹や妹の子(甥っ子)の命です。

つぎに、長い付き合いの親友の命です。

つぎに、家族同然のオカメインコの命です。

つぎに、友人たち、親戚の人たち、知り合いの人たちの命です。

そこから先は、お付き合いの深さによります。


遠い国では、今日も、私の会ったことのない人が、悲惨な事件に巻き込まれて命を落としています。

けれども、私は悲しくない。

一方、ウチのオカメインコが死んだら、しばらく立ち直れないでしょう。

それどころか、一生、心のどこかに穴が空いた状態になるでしょう。


「遠い国の人間の悲惨な死」<「我が家のオカメインコ」


1羽のオカメインコよりも、ひとりの人間の死の方が重大なはずです。

なのに、この私の心の動きは、いったいどういうことなのでしょうか。


あくまで私の場合ですが・・・。

私の「仲間」の命は重い。私の「仲間でない」命は重くない。


「命の重さの順番」=「私の思い入れの順番」


では、「私の思い入れ」って何でしょうか。


私の息子は、私という自我の中で大きな位置を占めています。

つまり、私という存在の一部なのです。

女房についても、同じことが言えます。

オカメインコも、同じです。

たかが1羽の鳥ですが、私にとっては、とても大切な仲間なのです。


「私の思い入れ」とは、私の一部であるかどうかということ。


私の心に占める割合が小さくなるにしたがって、私の中での命の大切さも薄れます。

すべての命を平等に大切に思う、ということは、私の場合にはありません。

したくても、できないのです。

毛虫の命は大切に思えないし、蚊が部屋にいたらば問答無用で叩きます。

哺乳類の場合、ネズミは本当に苦手です。というか嫌い。



私にとって、命の尊さとは、極めて、主観的な価値なのです。



息子(小学5年生)の担任の先生が、子ども達に言ったそうです。

この先生、上場企業でかなり勤めてから教師に転職したという変わり種で、私は大好きなのです。

「お前ら、自分の命を大切にしろよ。それから、友達の命もだ。命がなんで大切なのか分かるか。お前らは、親御さんや家族に大切にされて、こうやって今、学校に来ている。一所懸命にお前たちを思ってくれる人たちの思い、これだ。これが命の大切さだ。」


いや~、いい先生に見てもらって、ウチのチビも安心です。



ところが・・・。

地球(大自然と言い換えてもいいです)という視点に立つと、命の価値に全く差はありません。

細菌やウィルスでさえ、役割をもって、この地球上に存在しています。

近年、ウィルスが生物の進化に大きく関わっている可能性が指摘されているそうです。

すごいですね、ウィルス。

南方熊楠は「世界に不要のものなし」と言いました。

私も、本当にそのとおりだと思います。

大自然に、「いい命」と「よくない命」があるはずがありません。


みなさんはどのように思われますでしょうか。

話はまだ続きます。


188回の閲覧

最新記事

すべて表示

ブログ、引っ越しました

「一部のスマホやタブレットにおいて、FB経由だとちゃんと表示されない」との声をいただいておりましたので、ちょっと頑張りまして、ブログは以下に引っ越しをしました。 http://nekoma-jc.cocolog-nifty.com/chiikineko/chiikineko.html @niftyのココログです。 ようやく、過去記事の引っ越しがすべて完了しました。 今後、新しい記事は、すべてココロ

私がやった、ちっぽけな地域猫活動(覚悟決めた編)

地獄のようなマンション理事会が終わって数日後、土曜日の朝でした。 近所のコンビニに買い物に出かけた私は、1頭の白黒の猫に出会います。 その猫は、明らかにお腹が大きかったのです。 ゲゲゲゲゲ。 と思ったら、私の動揺が伝わったのでしょう、すぐに走って行ってしまいました。 こりゃ本当にマズいぞ。 泡食って、またもやNPO法人ねこだすけの代表、工藤さんにメールしました。 送信「ついに、お腹の大きい猫を発見

私がやった、ちっぽけな地域猫活動(逃げ回り編2)

つづきです。 当時、私はマンション管理組合の理事をしていました。10年に1回程度、順番が回ってくるのです。 ある日、次回理事会の開催通知を見て驚愕しました。 「議題:野良猫被害への対策について」 マジですか(*_*; そして、理事会当日。 「最近、急激にノラ猫が増え、1階の住戸専用庭でフン被害が頻発している」とのこと。 管理会社に苦情が寄せられているそうです。 理事は、私を含めて4人。 これに管理

​© 2018 by Nobuo Ishimori.

Proudly created with Wix.com