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保護譲渡は地域猫活動か

最終更新: 2018年4月28日

論争になり易いので、できたら避けたいのですが、しかし、このテーマを書かない訳にはいきません。

飼い主のいない猫を巡る活動の中に、保護譲渡活動があります。

一般の方にノラさん問題を周知啓発する効果もあり、とても意義のある活動です。

猫の保護譲渡は、地域猫活動なのでしょうか。


地域猫活動とは何か?おさらいです。


1 猫が好きだろうが嫌いだろうが関係なく

2 地域の皆で「飼い主のいない猫で問題が生じている」という課題を共有し

3 生態に見合った適正管理(手術や定点定時の給餌など)を進めていきます。

4 その結果、被害が減少し、個体数も徐々に減少します。

5 そうやって、地域住民と猫が共生できるような地域づくりを進めていく、

6 地域密着型の、草の根の市民活動です。


地域に貢献する公共的な地域活動だからこそ、行政が支援する(税を投入したり、職員を配置したりする)理由がある訳です。


上記1~6を満たせば、活動者の動機は問いませんから、愛猫家の方、町会の方、ふん尿被害者の方など、地域猫活動は誰がやってもいい活動です。


一方、猫の保護譲渡は、基本的には、猫が好きな方が行う活動です。

専門的なスキル、そして時間とお金が必要です。

譲渡先が見つからなければ、活動者が自分の飼い猫として終生飼育することになります。


「地域猫活動には、猫の保護譲渡も含まれる」

というセオリーが確立されていたらどうでしょうか。


地域猫活動は愛猫家の方しかできない活動になってしまいます。


そして、現場では、地域の方から

「地域猫活動では、猫を引き上げてくれるんですよね。」

と言われることになります。


町会単位で地域猫活動をしているところもたくさんあります。

町会さんで保護譲渡をするでしょうか。

している町会さんもあるかとは思います。

けれども、町会単位で保護譲渡活動をしていくのは、かなり困難なことだと思います。


愛猫家でない人が地域猫活動していることもあります。

私もそうでした。

私の場合は、猫アレルギーの女房とオカメインコと幼児が家族でしたから、猫を家に入れるなんてあり得ない。そもそも、私は猫好きでもなんでもない。

もしも、地域の方から、「ネットで調べてみたら、地域猫活動って猫の引き上げをしてくれるのね。助かります。よろしくお願いします。」と言われたら、私は本当に困ってしまったことでしょう。


愛猫家の方だって、猫を保護して、病院で必要な検査を行い、譲渡先を探し・・・、という一連の手間は、大変なものです。

それなのに、現場で「地域猫活動って猫の引き上げをするんですよね。今、この現場に6頭の子猫がいるんです。引き上げ、よろしくお願いします。」と安易に言われたらどうでしょう?

「え? ちょっ、ちょっ、ちょっと。そんな安易に。勘弁してくださいよ。」ということになると思います。


もちろん現場判断として、猫を引き上げることも、多々あると思います。

それは当然のことですし、一切否定するつもりはありません。


ですが、猫を引き上げるか否かは、あくまでも、現場における、活動者の自由な判断によらねばならない、と思うのです。


「保護譲渡は、地域猫活動には含まれない。保護譲渡は、地域猫活動外のものとして、活動者がその都度、自由に判断していくべきもの。」


このセオリーは、「ボランティアさんの自由で自主的な活動を守るため」、そして「地域住民の共生意識向上のため」、私はどうしても譲れないのです。



2018.4.28追記

私、保護譲渡ボランティアさんも大好きですので、誤解なきよう。

どのような立場の方であっても、まず人を大切にする方で、かつ、御自身の活動に真摯に向き合っている方なら、みんな大好きですし、応援もしています(^-^)


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